わたしたちについて

「産後1〜3カ月は赤ちゃんと二人きりの時間がほとんど。とにかく孤独で、不安で……。一番しんどかった時期かも」と、子育て中のママたちが口を合わせたように言っています。「産後うつ」「幼児虐待」が起こるのもこの時期が多いと言うけれど、その一歩手前のママたちが多いことに社会は気づいていません。

その現状を受け、「産後をもっとハッピーにしたい!家族、社会みんなでサポートして、産後ママと赤ちゃんの笑顔を増やしたい!」との思いで、このプロジェクトを立ち上げました。



「3・3産後サポートプロジェクト」の目的は、これまでの日本の産後サポートの慣習で ある「床上げ3週間」「産後1カ月健診まで」を、現代のママの産後の精神的、身体的状況を考慮し、「産後3カ月まで」に延長することと、産後ママが情緒不安定になる「マタニティーブルーズ」を、誰もが聞いて、産後起こるものだとわかるように「産後ブルーズ」に変えることです。



なぜ”産後3カ月”までが大事なのか?と言いますと…

【産後ママの体は、ボロボロ!】

胎盤が剥がれ落ち、子宮に大きな傷を抱えてています。また、産後はホルモンの変化が大きく、精神的にも不安定な時期です。「周産期うつ」になるリスクは、誰にでもあります。産後のママが最も不安に感じる時期は、「退院直後から3カ月頃まで」というデータも出ていることから、この時期の支援がとても重要です。


【産後1〜3ヶ月は、ママは赤ちゃんと2人っきり】
産後1カ月までは、両家の両親も夫も、夫の会社も心配してくれますが、1カ月健診でOKが出るとみんなクモの子を散らしたようにいなくなるのが現状です。それまでは誰かしらがいてくれるので、ママはおしゃべりして気分転換もできますが、1カ月以降は朝から夜まで赤ちゃんと二人っきりの時間が多くなります。その上、まだ完全に回復していないカラダで、慣れない「授乳」「赤ちゃんのお世話」「家事」もしなくてはなりません。「母乳育児に自信が持てて、子どもと外出できるようになる3カ月までが特につらかった」という言葉の裏には、こんな事実があります。


【産後3か月までが、家族の笑顔のカギを握る】
産後うつの発症は、現在9.0%にものぼり、11人に1人のママが発症しています(厚生労働省 平成25年度調べ)。産後うつの発症時期、幼児虐待も、実は産後3カ月までに起こることが多く、また産後クライシスと言われる夫婦の危機も、産後のママをいかにサポートするかがカギを握るといわれています。これまで「産後のサポートは家族で」が常識でしたが、今後は家族だけでなく、外部サポートの利用促進、また企業でのサポート強化も必要です。



産後ママと赤ちゃんの笑顔が増える世界をめざして、家族、企業、地域に「産後サポートの必要性」と「サポート期間の延長」を伝えていきます!

 

発起人

○ぼうだ あきこ

  法人ファザーリング・ジャパン理事/ペンギンパパ・プロジェクトリーダー/NPO法人孫育て・ニッポン理事


 ○市川 香織 

  文京学院大学 保健医療技術学部 看護学科准教授/一般社団法人 産前産後ケア推進協会代表理事/助産師

 ○安田 美香 

  ホリプロ保育園 えんちょー