3・3産後サポートプロジェクト

 ロゴに込められた思い

 

多摩美術大学 造形表現学部 デザイン学科 副手 荒谷知恵子さん

 

「愛」と「やさしさ」を感じながら

お話をいただいたとき、職場の先輩と妹が妊娠中だったため、「彼女たちのためにも良いデザインを作りたい」と、強く思いました。私には経験のないことなので、その二人の妊婦さんと話をしたり、母に話を聞いてもらいながらイメージを膨らませたんです。

 

私は普段から「家族メール」でデザインの選定をすることがあります。今回のロゴについてはとくに、「家族」が大切なキーワードだと感じていましたので、父・母・妹・甥っ子の4人にもたくさん協力してもらいました。そして、みんなが語る「愛」や「やさしさ」を表現しつつ、プロジェクトのキーワードである「3」をどう組み込むか、悩みました。

 

"ひょうたん"からロゴ 

 

3というキーワードになっている数字×お母さん、妊婦さんをイメージしていて浮かんだのが「ひょうたん」。ひょうたんのシルエットと数字の3、妊婦さんのシルエット(おっぱいとおなか)、向き合った3に、赤ちゃんとお母さんの笑顔。お母さんのおなかのところの3本の線は、このプロジェクトの本テーマと隠されたキーワードの「3カ月」「散歩」「おひさま(sun)」の3つを表現しました。

 

 

産後ママにやさしい社会になるように

 

産後のこと、ロゴの制作に携わってはじめて知ったことがたくさんありました。女性の社会進出や少子化が進む中、これからは社会みんなで協力し合って子どもたちを育てていかなければならないと思います。出産経験のある女性だけでなく、男性にも、たくさんの世代の方々に知ってもらいたいですね。これからも応援しています! 

 

  

インタビューを終えて… 

ロゴを作ってくださった荒谷さんと、いや荒谷さんの作品にはじめて会ったのは、「田老かりんとう」で有名な岩手県宮古市田老にある老舗の「田中菓子舗」さんの「なまこぱん」の商品パッケージ。

 

お母さまの友人である田中さんの力になりたいと、荒谷さんがデザインをらして、プレゼントされました。老舗の雰囲気を残しつつ、イマドキのセンスを感じさせるそのパッケージに、私はひとめぼれ。

 

その後、多摩美術大学教授であり、シェア奥沢 代表である堀内先生がご縁をつないでくださいました。(堀内先生、ありがとうございました!)

 

3・3産後サポートプロジェクトは、荒谷さんがないものを形にしてくださったように、日本の新しい産後の文化を作っていくプロジェクト。このロゴとともに、頑張ります!(ぼ)
 

■荒谷さんがデザインした

宮古市田老の田中菓子舗さんが紹介されているページ  

http://www.lautrec.jp/blog/2016/02/post-30.php